IPL
intended pulse light
IPLとは
IPLとは、ホワイトライトの一つであるアークランプを応用したテクノロジーです。
アークランプから発した光が直接、またはリフレクターで集められ、特殊なフィルターを介することで特に皮膚の紫外線領域の光をカットし、可視および近赤外線領域の広いスペクトルを持ちます。この光をトリートメントヘッド先端から患部へ照射します。照射された光は熱エネルギーに変換され、皮膚内部に温熱効果をもたらします。
照射前
照射中
照射後
このIPLをマイボーム腺の近傍に照射することにより、マイボーム腺機能不全(MGD)の原因となるマイボーム腺の閉塞やその周囲の感染、それらに伴う炎症をターゲットに治療することが可能と考えられており、最新の国際的ドライアイコンセンサス(DEWSⅡ 2017)にもIPL治療は選択肢の一つとして取り入れられています。
治療方法
IPLを照射することで、マイボーム腺の詰まり(MGD) を解消し、ドライアイ症状を改善することが可能です。
当院ではドライアイ最新治療機であるM22を導入いたしました。
治療の前に
- IPL治療の適応であるか事前に検査・診察をいたします。
- IPL治療の適応と判断された場合、具体的な治療の流れや注意事項について詳しく説明した上で同意いただきます。
- 治療前にメイクや基礎化粧品をすべて落としていただく必要があります。施術日はメイクを落とした状態で来院してください。
- 眼の周囲にある産毛を含めすべての毛に反応するため痛みを感じる場合があるため、施術前に一部の剃毛、または脱毛をお願いする場合があります。
- IPLを当てる場所にホクロなどがある場合はパッチシールを貼りカバーします。
治療の流れ
- アイガードをつけ、専用のジェルを塗布します。
- こめかみ・頬、下瞼、鼻にかけてIPLを数回照射します。
- ジェルを拭き取り目のまわりを洗浄して終了です。
※所要時間:約5分
IPLの刺激により、マイボーム腺の分泌が活発になります。治療効果については、個人差がありますが、持続時間は回数を重ねるたびに長くなります。
治療間隔は、症状の状態と罹患期間により異なりますが、3~4週間おきに4回以上実施すると効果が高いというエビデンスがあります。
治療後の注意事項
洗顔、入浴、化粧等、日常生活上の制限は特にありませんが、以下の注意事項をご確認ください。
- IPL治療後、短時間ですが皮膚が赤みを帯びやすくなります。2~3時間で戻ります。
- 皮膚の弱い方などは、極稀に浅達性熱傷による赤みやヒリヒリ感がでる場合があります。
- 治療後約2週間は、紫外線に当たる可能性がある時は照射部位に日焼け止めクリームを塗ることをお勧めします。
治療の副作用について
IPL治療の副作用は、基本的にございません。但し、取り上げるとすると以下の副作用が考えられます。
- 施術中は、ゴムでパチンとはじかれた感じがします。
- 施術後にヒリヒリした痛みなどを感じることがあります。
- 極稀に、照射した部位に赤みやかさぶた、もしくは水ぶくれなどができ治るまでに5~10日かかる場合があります。
治療不適応な方
下記の方はIPL治療の対応ができません。以下に記載のない方であってもご自身で判断せず、ご不安なことなどがありましたら遠慮なくご相談ください。
- 妊婦および授乳中の方
- 光過敏症もしくは、光過敏性を高める薬剤をご使用中の方
- 皮膚が日焼けしている方
- てんかん発作の既往歴がある方
- ケロイド体質の方
- 血液凝固能に異常のある方
- 前がん病変、皮膚がん、または皮膚がんの既往歴がある方 など
フォトフェイシャルについて
お顔のしみ、そばかす、くすみ、小じわ、毛穴の開き、赤ら顔、ニキビ跡などでお悩みの方にはIPLを用いたフェイシャル治療を行っております。
IPLは有害な紫外線のカットされた幅広い波長を持つ光を照射する事により、肌の沈着しているメラニン色素に反応・排出し、コラーゲンの再生等を促してくれます。特にしみ、そばかす、くすみに対して効果が高く、継続して治療を受けることで見た目の改善に期待できます。
また、IPLの光は赤色に反応し、照射部分の赤みを薄くするため、赤ら顔や赤いニキビ跡にも効果的でもあります。さらに、皮膚の繊維芽細胞の働きを活性化させて肌のハリを保つのに必要なコラーゲンも増加しますので、肌の質感の向上や、細かいしわや毛穴の開きの改善にも期待できます。
レーザー治療等と比べて施術時間も短く、肌へのダメージも大変少ないので、終わってすぐに洗顔やメイクをすることができるのも特徴です。
フォトフェイシャルの所要時間は約30分です。