野口の選んだ EIZOモニター
見学に来られた先生が驚く一つのポイントとして、ASUCAアイクリニックの診察室があります。そんなにモニターの数だ必要?ということと、ワイドモニターかっこいいっていう点です。
眼科の先生方はご存知の通り、僕が物を選ぶにはそれなりの理論があります。さまざまななセミナーで、物の解析、理論を良く話すので、みんな納得してくれるし、ついてきてくれるのだと思います。
ということで、ぼくが選んだのはEIZOのモニターです。眼科医って顕微鏡手術が、ほとんどで、手術の映像を見る機会が圧倒的に多いのです。顕微鏡で肉眼的「臓器を顕微鏡解像度限界でみて診療してます。おそらくは、人体の臓器の映像には一番うるさい人種でしょう。中でも僕は飛び抜けて、うるさい?細かい?敏感?であると自負してます。クリニックを作るとなった時にモニターどうするかなと考えて、かなりたくさんのモニターを見比べました。安いやつは数万円、高いやつは20万オーバー、100万オーバーと凄い差があるのも知りました。いつも色や収差、手術を追求しているせいか、明らかにちがいました。
色の表現が、正しいと感じたモニターは以下二社
①イケガミ
色の表現を見ておどろきました。他の安いモニターと比べて、圧倒的な白や赤の表現が正しい。つまり、肉眼で見ている映像に限りなく近いと感じました。医療用と言っているだけある。量販店にあるモニターとの差は凄いです。特に、医師サイドから見て、一番最初に違和感を感じるのが赤の表現なのですが、とても赤の凹凸がしっかりしていて、現実の色が出ている。
デメリットとしてはまず、価格。100万を軽く超えてくる。モニターサイズの展開が甘い。モニターが厚い。色は申し分無くいいが、調光がイマイチ。長時間眺める調光では無い。
②EIZO
EIZOのモニターも、素晴らしいと思います。イケガミほどのリアルな表現は無理ですが、かなり近い表現をしている。白、赤の表現が嘘ではない。発色に無理が無く、長時間見ていても疲れ、違和感を感じにくい。白や赤、黒の中での色の凹凸が表現しきれている。イケガミには色は及ばないが、一般に売られているモニターで良くここまで表現できているなというのが正直なところ。白の表現が綺麗で、手術映像だけで無く、事務仕事で使うファイルでの白の表現も柔らかい。民生の安いモニターだと、色がおかしいのは勿論だが、発色の強さというか尖っている印象を受けるし、調光に関してはほぼ全滅的にだめ。
眼科医は部屋を暗くしたり、明るくしたりして所見をとったりしますが、部屋の環境に合わせて調光がなされるのはとても重要な機能です。
目にやわらかい、長時間の使用にも耐えそうな印象です。
V3895のワイドモニターは曲率が良く、広範囲の視認を良くしている印象です。他のワイドモニターよりもこの点だけでも見やすい。
デメリット
高い。普通のモニターの数倍はしてしまう。
EIZOのモニターまったく知りませんでしたが、この調査の中で存在を知ることとなりました。高いですが、目への優しさと色などの表現は他には無いと判断し、オフィス側のモニターを全てEIZOにしました。そんなクリニックあるのかな?笑
映像の質と目への負担にこだわるならこれ一択かなと思います😊
「野口三太朗のブログ」2022.08.10より再掲
https://ameblo.jp/noguchi-ophthalmologist/