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紫光カット眼内レンズはより視機能が高い可能性がある

眼内レンズは着色しています。その着色がそれぞれ実は異なります。
しかも、製造工程を若干変えるだけで視力が大きく異なることが分かってきました。 実は同じモデルの眼内レンズでも製造工程を変えたりしているわけです。

ということで。
製造工程と着色についての論文です。特に製造工程は前のままの国も多く、明らかになっていないことが多いです。

おそらくは眼科医など、体感的にそうかもと思っていることが数字として統計学的に証明することが出来たので、報告します。
皆さんのより良い医療や視力にすこし貢献できそうです。

 

Visual Performance of a Violet-Filtering Intraocular Lens versus a Blue-Filtering Intraocular Lens of New/Old Manufacturing Processes

Visual Performance of a Violet-Filtering Intraocular Lens versus a Blue-Filtering Intraocular Lens of New/Old Manufacturing ProcessesThis article compares the visual performance of a violet light-filtering colored lens (ZCB00V) and blue light-filtering intraocular lens (IOL; SN60WF) before and after modifying th…リンクwww.mdpi.com

簡潔に書くと、製造工程を変えた全く同じ眼内レンズで視力の出とコントラストが優位に異なる。さらに、紫色カットレンズは無着色、青色カットレンズよりも、コントラスト、視力で優位に良いという結果です。詳しくは、野口まで聞いてもらえれば、さらに詳しくアドバイスできると思います。

お正月にちょっと時間があったので3つくらいまとめて書いて投稿してました。汗汗 手術学会の時にまとめてリバイスが来て大変だったので、次からは違う時期に投稿しようと思いました🤔

 

「野口三太朗のブログ」2023.02.04より再掲
https://ameblo.jp/noguchi-ophthalmologist/

ASUCAアイクリニック 仙台マークワンは、眼内レンズ手術、硝子体手術、目の周りのまぶたなどを治療する手術専門クリニックです。
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記事監修者について

野口 三太朗

  • ASUCAアイクリニック 仙台マークワン 主任執刀医
  • 社会医療法人 三栄会 ツカザキ病院 眼科 医長
  • 日本眼科学会認定 眼科専門医

専門分野は白内障手術・網膜硝子体手術。
数万件に上る執刀経験を持ち、海外からの情報をいち早く取り入れ、治療に活かしている。世界初、日本発という臨床研究を多く手がけ、最新技術の導入に努める。
日本眼科手術学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本白内障学会ほかの各会員。医学博士。

免責事項本記事は教育・情報提供を目的としており、個別の医療相談や診断・治療の代替となるものではありません。眼科治療を検討される場合は、必ず眼科専門医にご相談ください。医学情報は日々更新されるため、最新情報の確認も重要です。