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眼内レンズの交換性 悩んでる方が多い‼️

これまた患者さんから問い合わせが多いことについて、書きます。ホームページを見てもらえれば御理解いただけると思っていましたが、問い合わせ、受診される方が今多いので。。。

眼内レンズを後々交換したい、交換できますか?ということですが、人工水晶体嚢を入れてなくても、長期経過した眼でも頑張れば入れ替えられると思います。どんだけ時間経過してても。 入れ替えるだけであれば。 ただ、嚢とレンズは癒着し、嚢が線維化してるので嚢自体は良い状態では無いし、固定位置もセンターではないと思います。ハプティクス固定する場所が剥離できなければ、嚢外固定になります。レンズの光学部パフォーマンスはまあ、ダメダメでしょう。 これは、今行われている白内障手術の患者、全ての方に必ず起きます、そうなります。フェムトセカンドレーザー使っても勿論、当たり前にそうなります。全世界の患者さんそうなります。どんな高級な眼内レンズを移植してもそうなります。

水晶体嚢に大きく依存するというのが今の白内障手術のスタンダードでありますが、それが限界を作っているわけです。

人工水晶体嚢を用いることで、嚢とレンズの癒着を予防しよう、水晶体嚢の濁りの発生進行を極限まで遅らせようっていうことです。手術についてしっかりした知識のある眼科医なら、それの無限の可能性を夢見るはずです😅

安全なの?という質問もありますが、これはアクリル眼内レンズ全般と同じと考えて良いと思います。 レンズ素材、デザインが、さまざま新しく出てきます。それの超長期成績なんて10年以上待たないとわかりませんが、まあ、良い成績であろうということで、各国の承認がおりるわけです。

人工水晶体嚢いれなきゃ、数ヶ月で嚢は癒着し濁るわけで、現時点、入れていると良く抑制しているので、その優位性は目を見張るものがあります。メリットは半端無い気がします。🧐

石橋叩いているので、徐々に徐々に世界にライセンスドクターを作っているようです。

超長期成績は分かりませんが、新しい医療に挑戦しているのは間違いない‼️

現時点の成績をみると、自分が白内障になったら間違いなく自分に移植すると思います。早く、日本中の先生が使えるようになる日をと願ってます。 5年後くらいにはいきそうですが。

医療に100%なんてありません。ですが、悩める方はいつでも相談ください。

「野口三太朗のブログ」2023.12.07より再掲
https://ameblo.jp/noguchi-ophthalmologist/

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記事監修者について

野口 三太朗

  • ASUCAアイクリニック 仙台マークワン 主任執刀医
  • 社会医療法人 三栄会 ツカザキ病院 眼科 医長
  • 日本眼科学会認定 眼科専門医

2006年、東北大学医学部卒業。その後、東北大学医学部眼科学教室、ツカザキ病院、石巻赤十字病院眼科などで経験を積む。2021年に大阪大学大学院博士課程修了。2022年、宮城県仙台市に位置する「ASUCAアイクリニック」の主任執刀医を務める。専門分野は白内障手術・網膜硝子体手術。
数万件に上る執刀経験を持ち、海外からの情報をいち早く取り入れ、治療に活かしている。世界初、日本発という臨床研究を多く手がけ、最新技術の導入に努める。
日本眼科手術学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本白内障学会ほかの各会員。医学博士。

免責事項本記事は教育・情報提供を目的としており、個別の医療相談や診断・治療の代替となるものではありません。眼科治療を検討される場合は、必ず眼科専門医にご相談ください。医学情報は日々更新されるため、最新情報の確認も重要です。