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ALSAFIT FOURIERアルサフィット フーリエ

基本情報

メーカー ALSANZA社 (ドイツ)
CEマーク取得 2018年
※CEマークとはすべてのEC加盟国の基準に適合している商品であることを示すマークです。
種類 多焦点眼内レンズ
トーリック 記載なし

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※実臨床、自験例は臨床結果を元にした野口三太朗医師独自の情報です。

メーカー情報

構造&焦点
フーリエ回折型
3焦点
∞・70cm・35cm
エネルギー配分
遠33% 中32% 近26%
光学ロス 9%
特徴
2018年CEマーク取得。フーリエ光学により回折型の欠点であったハロー・グレアが少ない。遠・中・近、明所・暗所ともにコントラスト感度が良好で、3焦点レンズの中では特に手元の見え方の質が高いとされる。正弦波回折格子レンズよりも近方視力がやや良好である。
ドイツ ALSANZA社製。ドイツからの直輸入となります。
暗所ハローグレア
少ない
選定療養
×

従来の回折型レンズはシャープエッジの回折構造のため、10~20%の光が反射や散乱しますが、ALSAFIT FOURIERは波状の回折パターンと、中心から周辺部に向かって溝を高くする逆アポダイズのフーリエ光学部により回折型の欠点であったハローグレアが少ない。遠・中・近、明所・暗所ともにコントラスト感度が良好で、見え方の質が高いレンズです。2018年9月ヨーロッパCEマーク取得し、2020年3月より日本国内への輸入を開始した最新鋭の3焦点レンズです。

※従来の3焦点眼内レンズとの比較

(1)優れた光透過率

シャープエッジではない波型の回折構造と、両面非球面構造により、散乱光・反射光が少ないため、従来の3焦点眼内レンズに比べ、ハローグレアが少なく、光学ロスが非常に少ない。

(2)バランスの良い光学分布

中心部から周辺に向かって溝を高くする逆アポダイズ構造により、瞳孔径が広がっても中間部および近方への光量が維持され、すべての距離で高いコントラスト感度を得やすい。

  • 従来の回折型多焦点眼内レンズ

    シャープなフレネル回折で 光が散乱・反射しやすく 光学ロスが多い(12~15%)

  • アルサフィット

    波型の回折と逆アポダイズのフーリエ光学部で散乱・反射が少なく光学ロスが少ない(8.6%)

(3)色収差が少ない

アッベ数58という他社レンズに比べて色収差が小さい材質を使用しているため、色収差が少ない。
色収差の少ない素材だが、眼内ではそのようでは無い可能性がある。

(4)明所・暗所ともにコントラストがよく、質のよい見え方
暗所での近方視力低下を抑制

∞・70cm・35cmの3焦点構造であるが、従来の3焦点眼内レンズに比べて、瞳孔径によらず遠方、中間、近方のいずれの距離でも解像度が高い。暗所でも比較的手元が見やすく、夜間の光のにじみやまぶしさが抑えられる。

実臨床、自験例

※上記メーカー情報の項目内の文章に一部取り消し線が引かれています。
この部分は実臨床の結果より、野口三太朗医師が変更を加えた箇所です。

メリット・デメリット

●メリット
  • トリノバよりも近方視力が良い
  • グレア、ハローが少なめ
  • 製造度数範囲が広い
●デメリット
  • コントラストがやや不良
  • 軸上色収差の増加