ArtIOLアートアイオーエル
基本情報
メーカー | VOPTICA社 (スペイン) |
---|---|
CEマーク取得 | 2020年 ※CEマークとはすべてのEC加盟国の基準に適合している商品であることを示すマークです。 |
種類 | 多焦点眼内レンズ |
トーリック | 記載なし |

メーカー情報
ArtIOLs(アートアイオーエル)はスペインのVOPTICA社が販売する焦点深度拡張型の眼内レンズです。2020年にCEマークを取得し、ヨーロッパ各国で販売されています。
ArtIOLsは遠方重視のArt25、遠方~中間に焦点が合うArt40、遠方~近方に焦点が合うArt70の3つのタイプのレンズがあり、患者様に最適なレンズを選択することができます。左右で異なるタイプのレンズを挿入することも可能です。例えばArt40とArt70を組み合わせることで遠方から近方まで切れ目のないスムーズな視力が期待できます。
ArtIOLsは独自の逆メニスカス構造により、網膜の中心だけではなく、周辺部においても焦点が合うことで、良好なコントラストが得られ、術後に自然な見え方が期待できます。
また、術後のハロー(光の輪状散乱)やグレア(光のにじみ)といった症状が発生しにくい構造になっています。
実臨床、自験例
メリット・デメリット
●メリット
- グレアの発生はほぼない
- 周辺視野を高度に求められるパイロット、ドライバーに良い適応とされる
- LASIK、PRKなど、プラスの角膜球面収差残余眼に対して良い適応
- 緑内障、黄斑疾患、などFovea機能低下症例においても使用しやすい
●デメリット
- 高加入多焦点IOLほどの近方視力は得られにくい