眼内レンズ 眼内レンズ

Artis Symbiose MID/PLUS

基本情報

メーカー CRISTALENS (フランス)
種類 多焦点眼内レンズ
トーリック 記載なし

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※実臨床、自験例は臨床結果を元にした野口三太朗医師独自の情報です。

メーカー情報

眼内レンズの種類は数多く、患者特性によってそれを選択することが必要です。しかし、必ずしも両眼とも同じレンズの選択が好ましいというわけでも無い場合があります。そのようなとき、従来であれば既存の多焦点眼内レンズを左右で組み合わせて移植したりします。その相性を考えなくてはいけなくなります。

高加入レンズは近方視力が良好になりやすいですが、遠方コントラストなどが落ちやすく、逆に低加入レンズは近方視力は不良ですが、遠方コントラストの低下は抑えられやすいです。どちらを取るかというのは多焦点レンズ選択において重要です。低加入と高加入レンズなどを両眼に組み合わせて移植する方法としてブレンドビジョンという方法があります。
Artis Symbiose MID/PLUSはブレンドビジョン専用としてデザインされた眼内レンズです。MIDは近方加入が少なく、PC距離までをカバーし、コントラストの低減を抑えます。PLUSは近方加入がやや高く読書距離をカバーします。両眼で移植することで機能的な三焦点レンズとして働く機能を持っています。

野口三太朗医師により日本国内での初めての眼内移植、臨床試験が実施されています。

実臨床、自験例

メリット・デメリット

●メリット
  • 焦点深度の選択が幅広くなる
    #
  • ブレンドビジョンを選択する上で、左右の視力の同期が行われやすいため、視力の導入が患者様側で行われやすい
  • 左右差を感じることは非常にすくない
  • レンズ素材がとても良くグリスニングの発生の心配が少ない
  • ブレンドビジョン法による明視域
    左右がそれぞれ異なる明視域をもち両眼にて広い明視域を獲得している。
●デメリット
  • 近方視力がやや弱い可能性がある