眼内レンズ 眼内レンズ

IC8 Apthera IOL IC8 アプテラ

基本情報

メーカー Bausch & Lomb (カナダ)
種類 多焦点眼内レンズ
トーリック なし

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※「実臨床、自験例」は臨床結果を元にした、当院主任執刀医:野口三太朗医師独自の情報です。医師紹介を見る

メーカー情報

小口径光学系

周辺の歪んだ、または収差のある低光学品質 (OQ) 光をフィルターで除去し、高 OQ 光を網膜に届けることで、患者にシームレスな視野範囲を提供します。

拡張された焦点深度、ぼやけた部分がない
角膜乱視が1.5Dまでの眼でも乱視に関係なく優れた結果が得られます

明るい環境でも暗い環境でも単焦点のような両眼コントラスト感度

モノビジョンの近代化

Apthera™ IOLは片眼に挿入し、もう片方の眼にはご希望の単焦点IOLまたは単焦点トーリックIOLを装着します。Apthera IOLを装着した眼でわずかな近見矯正(-0.75 D)を行い、もう片方の眼は正視とすることで、単焦点IOLと同様の遠見視力が得られると同時に、日常生活における中間視力と近見視力が向上します。さらに、この意図的な組み合わせにより、明るい環境でも暗い環境でも、両眼単焦点IOLと同様のコントラスト感度が得られます。

範囲を華麗に拡張

Apthera™ IOL は、高品質の単焦点のような遠距離視力を実現すると同時に、中間距離および近距離で「ぼやけた部分」のない優れた視力を実現します。

●多用途なデザイン
  • IC-8™ IOLは、独自の波面フィルタリングと小口径設計により、焦点深度を拡張した老眼矯正レンズです。1 IC-8™ IOLは、小口径光学系の原理と非球面単焦点IOLを組み合わせることで、白内障患者に連続した視野範囲を提供します。
  • 内蔵のFilterRing™コンポーネントが、眼に入る歪んだ低OQ™(光学品質)光をフィルタリングし、高OQ™(光学品質)光を網膜に届け、クリアな連続した視野範囲を提供します。
●材料
  • 疎水性アクリル
  • UVフィルター
  • 屈折率:35℃、589 nmで1.483
  • 水分含有量<4%
●デザイン
  • 一体型、両凸、前面非球面光学系
  • 360°後面スクエアエッジ
  • 光学系直径: 6.0 mm
  • 全体直径: 12.5 mm
  • ハプティクス: 5°角度付き修正C
  • FilterRingTMデバイス設計
    材質:– カーボンブラックを含むポリフッ化ビニリデン (PVDF)
    – 中央開口部: 1.36 mm
    – 全体直径: 3.23 mm
●材料

+10.00 Dから+30.00 D(0.50 Dステップ)

●配送システム

滅菌使い捨てインジェクターシステム:IC-8 IOLインジェクターシステム
推奨切開サイズ:3.5 mm

●定数
光学
定数
SRK/TA定数: 120.5
ACD: 6.42
surgeon factor: 2.64
超音波
定数
SRK/TA定数: 120.15
ACD: 6.22
surgeon factor: 2.44

実臨床、自験例

角膜異常眼などそういった疾患などのベースがない眼に対して移植することはない。開口が1.6mmと小さくそれによるピンホール効果が得られるために屈折異常、乱視などのキャンセル効果が得られる。 しかし、開口が小さいために解像も限界があり理論的には1.0程度ではないかと思われる。 素材が特殊であり、小切開にてインプラントするにはとても技術を要する。屈折異常のキャンセル効果とともに焦点深度拡張効果もある。焦点深度拡張効果のみの目的で移植することは避けたほうが良い。 このレンズでなければならないという眼はある一定数ある。視力に関しても、術前のめの状態に依存するため、視力曲線は参考程度。

メリット
  • 不正乱視キャンセル効果あり(唯一無二)
  • 正乱視も1.5D 程度であれば矯正不要
  • 2D近い焦点深度拡張効果あり
デメリット
  • 企業の吸収合併により供給不安定
  • コントラストの低下
  • 木陰に入ったような暗さ
  • 後納など混濁に鋭敏
  • 挿入にやや技量が必要
  • 度数の製造範囲が狭い

本ページに記載された臨床成績は、野口医師の実臨床経験および実験データに基づくものです。手術の結果には個人差があり、すべての患者様に同様の結果が得られることを保証するものではありません。実際の適応や予想される結果については、診察時に詳しくご説明いたします。