眼内レンズ 眼内レンズ

RayOne EMVレイワンEMV

基本情報

メーカー Rayner (イギリス)
種類 単焦点眼内レンズ
トーリック あり

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※実臨床、自験例は臨床結果を元にした野口三太朗医師独自の情報です。

メーカー情報

眼内レンズの種類は数多く、患者特性によってそれを選択することが必要です。

多焦点高加入レンズは近方視力が良好になりやすいですが、遠方コントラストなどが落ちやすいです。しかも夜間のグレア、ハローが強く出る傾向にあります。高齢者には不向きな場合が多いです。これらの理由より、回折格子、屈折デザインの無い単焦点レンズ、またはEDOFレンズが選択肢として上がります。両眼に遠方に焦点を合わせると近くはEDOFで合っても見えません。そこで、片眼を遠方、もう片眼を中間~近方に合わせるモノビジョン法があります。不快なグレアが少なく、中間視力も通常処方よりも良い場合が多いです。しかし、従来、モノビジョンは通常レンズでしか行われていませんでした。

プラスの球面収差を用いた、モノビジョン専用のEDOFレンズが開発されました。通常レンズよりも両眼加算効果を考慮しエネルギー配分を効率よく近方にふっています。そのため通常レンズよりも近方視力が良好になりやすく、近方作業、眼鏡装用率が改善する可能性を秘めています。

野口三太朗医師により日本国内での初めての眼内移植、臨床試験が実施されています。

実臨床、自験例

メリット・デメリット

●メリット
  • グレア、ハローを感じにくい
  • 40cm近くまでは眼鏡無しを実現できる

  • 設定されているトーリックレンズが小さい度数から有り、乱視を残しにくい
  • コントラスト感度が高い
  • 野口医師の成績でも、通常のレンズよりも遠方から近方40cmの視力は有意に良好で、モノビジョン専用レンズとしての効果は感じられやすい
●デメリット
  • 近方30cmの視力はやや不足しやすい
  • 1Dのモノビジョンであれば左右差はほとんど感じにくいが、それ以上差をつけると、やや左右差を感じやすい