TECNIS Multifocal IOLテクニスマルチフォーカル
基本情報
メーカー | Johnson & Johnson VISION社 (アメリカ) |
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厚生労働省認可 | 2011年 |
種類 | 多焦点眼内レンズ |
トーリック | 記載なし |

メーカー情報
構造&焦点 - 回折型
2焦点
∞・50cm
∞・42cm
∞・33cm- エネルギー配分
- 遠41%
近41%
光学ロス
18%- 特徴
- 2011年に厚生労働省認可された多焦点眼内レンズ。近方焦点が50cm・42cm・33cmの3タイプあり。中間距離の落ち込みや暗所でのハロー・グレアはそれなりにあるものの、近方の見やすさには今なお定評があり現在も多くの施設で幅広く使用されている。
米国Johnson & Johnson VISION社製。国内在庫あり。
※ZKB、ZLBは販売終了- 暗所ハローグレア
- あり
- 選定療養
- 〇
最も基本的な回折格子を持った二焦点眼内レンズです。元々はZMB(+4D)のみの販売でした。4D加入であるために近方視力が非常に良好で特に日本人のような小柄な体型、複雑な書体を読む人種にとっては重宝するレンズでありました。現状として+4DのIOLは未だにZMBしか無いために、極近方視力にこだわる場合には選択肢の一つとしてあがります。
その後、ZKB00、ZLB00と低加入のテクニスファミリーが追加されました。二焦点である以上中間距離の視力の低下がZMBでは認められましたが、中間距離を重視されるような方にマッチするよう各加入が用意されました。レンズ設計上いずれも遠方40%、近方40%のエネルギー配分となり、ロスは20%です。しかし、加入が少ない方が遠方コントラストが良好であるため、それを目的として選択する場合もあります。
ZKB、ZLBは販売終了になります。33cm (+4.0D) 42cm (+3.25D) 50cm (+2.75D) 33cm (+4.0D) 42cm (+3.25D) 50cm (+2.75D) 手元のピントの距離が33cm, 42cm, 50cmの3種類あり、個々のライフスタイルによって使い分けます。
実臨床、自験例
メリット・デメリット
●メリット
- テクニスプラットフォーム
- 焦点を細かく設定して使い分けることができる
●デメリット
- コントラストが高加入だと不良
- 非着色
- 国内ではトーリックの販売がない
- グレアは加入により増える
- 回折型