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TECNIS PureSee テクニス ピュアシー

基本情報

メーカー Johnson&Johnson社 (アメリカ)
発売年 2025年6月(日本)
種類 多焦点眼内レンズ
トーリック なし

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※実臨床、自験例は臨床結果を元にした野口三太朗医師独自の情報です。

メーカー情報

TECNISプラットフォームをベースとした新たな非回折型EDOF IOLである、TECNIS PureSeeの日本での販売が始まります(2025年6月)。既にヨーロッパでは発売されており、実績があるEDOF IOLとなります。

TECNISプラットフォームで初めての非回折EDOF IOLで、これまでのEDOF IOLとは異なり、回折型でもなく、従来の屈折型の多焦点IOLのようにゾーンによってパワーが異なる構造とも異なります。TECNIS PureSeeはパワーを連続的に変化させるOptiCurve™テクノロジーを採用しており、遠方から近方まで光を分配し、ゾーンを設けていない構造を有しているため、単焦点同等の見やすさを提供します。

TECNIS PureSeeの4つの特徴

  1. 遠方から近方までの焦点深度の拡張
  2. 単焦点IOL同等のコントラスト
  3. 単焦点IOL同等の夜間光視症
  4. 残余屈折に対する高い耐性

遠方から近方までの焦点深度の拡張

残余屈折に対する高い耐性(TECNIS™ 1-Piece IOL、TECNIS™ Multifocal IOLとTECNIS PureSee™の比較)

1.遠方から近方までの焦点深度の拡張

TECNIS™ 1-Piece IOLとTECNIS PureSee™の焦点深度の比較

遠方から近方までの焦点深度の拡張(TECNIS™ 1-Piece IOL、TECNIS Eyhance™、TECNIS Symfony™と、TECNIS PureSee™の比較)

2.単焦点IOL同等のコントラスト

【TECNIS Eyhance™とTECNIS PureSee™の比較】1.コントランス感度(術後3ヶ月・グレアなし)、2.コントランス感度(術後3ヶ月・グレアあり)

平方イメージコントラスト(平均眼モデルにおけるベンチ試験:他のICLとの差)。瞳孔径が3mmから5mmに変化した場合のコントラスト減少率(他のICLとの差)

3.単焦点IOL同等の夜間光視症

TECNIS™ 1-Piece IOL、TECNIS Symfony™とTECNIS PureSee™の夜間光視症の比較

4.残余屈折に対する高い耐性

優れた遠方裸眼視力(TECNIS Eyhance™とTECNIS PureSee™の比較)

模擬眼による夜間光視症のシミュレーション
残余屈折が生じても単焦点IOLと同等の光視症プロファイルを提供

実臨床、自験例

メリット・デメリット

●メリット

  • 良好な遠方から中間視力
  • TECNIS Optiblueプラットフォーム
  • 単焦点IOLと同等のコントラスト?
  • 単焦点IOLと同等の夜間光視症プロファイル?
  • 残余屈折(レフずれ)への高い耐性?

●デメリット

  • 遠方合わせでは近方視力やや弱い
  • Symfonyよりは近方視力が弱い